農業の基礎 ( 農 薬 1)

 農薬と聞くと、野菜に対するイメージが悪くなるのが現状です。現在は、有機栽培や無農薬栽培などといった農法が確立されつつありますが、完全ではありません(無農薬と生産者は主張できるが、周りで農薬を使われると風に乗って作物にかかってしまうケースが多い)。

 従来、農薬を学ぶときは種類からはじめるのですが、今回は最後の方に学ぶ『農薬の安全』について説明したいと思います。

1)日本の農薬の残留基準

 1日摂取許容量:ADI(Acceptabl Daily Intake)
 これは、WHO出決められた基準で農薬成分が日本で許可が下りるのには動物実験を2年間実施し、問題がなければ許可が下りる。  その時、安全計数として基準値の1/100の濃度と決められています。また、ものによっては、1/200や1/300などといったものもあります。

2)農薬の認可が下りるまで

 1.急性経口毒性試験
 2.急性経皮毒性試験
 3.急性吸入毒性試験
 4.眼一次刺激性試験
 5.皮膚一次刺激性試験
 6.皮膚感作性試験
 人が大量にその農薬を飲んでしまったり、直接触れてしまったと仮定した場合どんな影響がでるか調べる。

 7.亜急性経口毒性試験
 人が限定された期間持続してその農薬を摂取したと仮定した場合どんな影響が出るか調べる。

 8.慢性毒性試験
 9.発癌性試験
 人が食品を通して毎日一生涯摂取したと仮定した場合どんな影響が出るか調べる。

 10.繁殖性試験
 11.催奇形性試験
 繁殖への影響と、妊娠中に摂取した場合子供に奇形などの影響がでないかどうか調べる。

 12.変異原性試験
 その農薬が細胞中のDNAや遺伝子を傷つけるかどうか調べる。

 13.動物代謝試験
 摂取された農薬の哺乳類の体内からの排泄物や、臓器の蓄積性、体内でどんな物質に代謝されるか調べる。

 14.植物、土壌代謝物の毒性試験
 農薬の分解途中で生成される物質について基礎的な毒性を調べる。

 15.生態の機能に及ぼす影響試験
 その農薬に特定の薬理作用があるか調べる。

引用文献:農薬通信第143号

 だいたい最後の試験を通るのは年間10,000個の以来があるとして、1個通ればいい方だそうです。